子供の発熱 〜アメリカ対応

子供の発熱。ただでさえ大変なのに、アメリカで慣れないお薬選び。もちろん病院に連れて行くのが1番ですが、抗生物質の処方箋と,”give some Tylenol” (タイレノールあげといて。)の一言で帰される事が一般的。

 

そんな時に,これだけ知っておけば,何とかしのげるお薬情報です。

 

解熱剤 (fever reducer) には2種類 薬局で買えます。痛みにも効きます。

タイレノール (Tylenol)  160mg/5ml

イビュプロフェン(ibuprofen) 100mg/5ml

 


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タイレノールは産まれたての赤ちゃんにも処方されます。ジェネリックでもプライベートブランドでも大丈夫です。Acetaminophen (アセトアミノフェン) と書いてあります。赤ちゃん用の小さいシリンジ付きが右 (乳児の予防接種の時すすめられるのがこれ) で、子供用が左ですが成分も濃度も一緒です。

 

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イビュプロフェン は二つブランド名があって、Advil (アドビル と Motrin (モートリン) があります。こちらにもプライベートブランドもあります。6ヶ月の赤ちゃんから大丈夫です。空腹時には服用しない方が好ましいですが、赤ちゃんに食後なんてないですよね。そんな時は、お菓子1個でもオーケーです。水なしで噛んで飲めるものもあります。 (右)

 

熱がとても高い時には、“タイレノールとイビュプロフェンを交互に3時間おきにあげなさい”という指示が医師から出されるのが一般的です。

 

しかし,逆に38度弱 (摂氏100度以下) ならば、お子さんの免疫力が頑張っている証拠なので、ほとんどの場合、解熱剤は必要ないです。(熱性痙攣を起こしやすいお子さんや、特殊な病気の場合を除きます。)

 

 

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座薬の解熱剤 ( suppository)

どうしても子供が薬を受けつけない時には,タイレノールは座薬もあります。FeverAll 赤ちゃん用の80mg,子供用 160 mg,大人でも使える300mg もあります。分量を調整するには半分に切って頭だけ使うことも可。

 

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冷えピタみたいなもの. (Cooling patch)

頭に貼って冷たい Be Cool というパッチ。氷枕や、冷やすパックも売っていますが、ジップロックに砕いた氷でも、代用できます。

 


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体温計 (thermometer) 

一般的なデジタル体温計から、耳体温計,額体温計,額につけるシール型体温計など様々なものが薬局に売っています。お尻やくちで測る時用の体温計のカバーも。 華氏( F)  が 摂氏 (C)  の代わりに使われます。デジタルの物は体温計も摂氏と華氏を変換出来るボタンがついています。変換は簡単にウェブでサーチできますが,ざっくりですと,100F が大体37.8C ほどです。100Fを超えたら熱っぽい、103F でかなり高いという感じです。

 


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水分補給 (electrolyte)

Pedialyte が一般的です。ミネラル補給に適していて糖分も少ないです。いろいろな味がありますが、熱のあるお子さんには凍らせて,少しずつあげるがおススメです。凍らせる専用のパッケージでも売っています(右)